WORKS
宇佐の家
8帖の続き間をダイニング・キッチンに。ダイニングの奥には中庭を挟んで離れが見える。ステンレス製のキッチンはオーダーキッチン。
キッチンの奥にはテラスがあり、テラスは玄関があった場所を減築し南側からの採光、通風を得る事が出来る様に計画した。
AFTER-1:キッチンからリビング、階段と見渡す事が出来、リビングとの間の建具にも欄間を設け閉じても家族の気配が感じられる。
装飾ガラス障子と雪見障子の並びを見る
和室の名残がある柱は埋木処理とした。
AFTER-2:離れには元々庫裡の続き間にあった欄間や、和風の照明器具、幕板などを移設して家の歴史を保存した。
畳は表替えをして再利用。壁、天井に和風ビニールクロス、銀揉み紙風ビニールクロス。床板をメラミン化粧板。
手前のダイニング建具は装飾ガラスの框戸。和室の雪見障子と並び。
玄関・土間スペース。奥には浴室の建具越しに玄関収納に組み込まれた水槽が見える。
洗面脱衣所と浴室。浴室はハーフユニットバス、壁は100角タイル。
浴室と土間スペース間には大型透明ペアガラスの木製建具。
リビングには大型FIX+ドレーキップの組合せの木製サッシ。
2階の廊下。スチール手摺兼本棚は北側からしか採光が得られない階段の為開放感のあるデザインとした。
AFTER-3:中庭をデッキ敷きする事により段差の軽減と庫裡と離れ、中庭を一体として利用する事が出来る。
BEFORE-1:庫裡の8帖続き間と中廊下、中央奥は玄関。
BEFORE-2:離れの6帖続き間、左は縁側。
BEFORE-3:中庭を挟んで左側に離れ、中央に渡り廊下と本堂、右側は庫裡。
コンセプト
北側の離れ2つと庫裡に囲まれた中庭と南側玄関を撤去し新設テラスは天井まで高さがある開口としダイニング・キッチンはこれまで以上に明るく風が流れる心地よい空間となっている。
引戸の建具で構成された各部屋、各部分において家族の気配を感じる事が出来る様に多様な欄間を設置し、ダイニング・キッチン及び和室においてはお寺の行事や来客に応じて間取りが可変する様に計画段階で建具の位置などを配慮し、ダイニングのガラス障子は単なる間仕切りの役目だけではなく閉じる事によりハレの場となる様にフランス製の装飾ガラスを採用した。
庫裡の内装はご夫婦が趣味で集めた家具とオーダーキッチンが映える様に素材感があるナラの無垢板、珪藻土の壁、天井を組み合わせとし埋木処理した柱は和風の雰囲気を残すと共にこの家の記憶を思い出す事が出来る。
離れに関しては壁、天井に和風・揉紙風クロス、床板にメラミン化粧板を使用し安価な仕上材による和室作りを試み、既存の欄間、幕板、照明器具、表替えした畳を移設して家の歴史を保存した。
建築概要
設計・監理 | 小畠浩二+俵博紀
俵・小畠建築設計事務所 |
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名称 | 宇佐の家 |
所在地 | 大分県宇佐市 |
敷地・条件 | 敷地面積:916.69m2
用途地域:指定なし 前面道路:2.60m |
建築概要 | 主要用途:庫裡(増改築)
構 造:木造 階 数:地上2階建 建築面積:260.28m2(78.73坪)施工面積 延床面積:286.46m2(86.65坪)施工面積 |